ハーレー・駆動系(クラッチとミッションの仕組み)

ハーレーダビッドソン.com

駆動系で力の伝達を学ぶ

ガソリンが爆発してピストンを押し下げ、クランクが回ります。それはいいとしても、その回転はどのようにリアタイヤまで伝わるのでしょう?ハーレーダビッドソンの駆動系で力の伝達について紹介していきます。

エンジンの回転を後輪に伝えるメカ経路のことを駆動系と呼びます

駆動という言葉を辞書でひくと「動力を伝えて動かすこと」と書いてあります。その言葉のとおり、エンジンの回転を後輪に伝えるメカ経路のことを駆動系と呼びます。ちなみにこの駆動車のことを英言では「ドライブ・ライン」と言います。この駆動系は2系統に別れており、エンジンの回転をクラッチを介してミッションに伝える部分を一次駆動(英語ではプライマリー・ドライブ)、ミッションの回転を後輪に伝えるのを二次駆動(英語ではセカンダリーあるいはファイナル・ドライブ)と呼びます。少々複雑ですが、この駆動系の解説をしていきます。

ハーレーのビッグツインはエンジンとミッションが独立した別体式となっています

ハーレーダビッドソンのビッグツインはエンジンとミッションがそれぞれ独立した別体式となっており、それをチェーンで連結する方式を採用しています。これに対して現在のほとんどのオートバイはクランクケースの中にミッションも収まる一体式で、クランクとクラッチが直接ギヤでつながっているためハーレーで言うところの一次駆動という呼び方は存在していません。ちなみにスポーツスターはケースは一体ですがこその中でクランク部とミッション部が独立した「半別体」とも言うべき方式となっています。

一次駆動について

ハーレーダビッドソンFXB・1980一次駆動はエンジン左サイドのプライマリーケースの中にあり、エンジンスプロケットとクラッチハウジン、そしてそれをつなぐプライマリーチェーンがカバーによって覆われています。このプライマリーチェーンは、ピソグツインでは通常のチェーンを2本並べて1本にしたようなダブルチェーンです。スポーツスターはトリプルチェーンを使用しています。ちなみに1980年に発売されたFXBスタージスというモデルはベルトドライブを採用していました。しかしこのプライマリーベルトは切れることが多いと不評を買い、ハーレーダビッドソン社が純正でプライマリードライブにベルトを採用したのは後にも先にもこのFXBだけでした。社外メーカーではプリモなどのメーカーが様々なベルトドライブのキットを発売しており、こちらの方は高い信頼性を得ているようです。

二次駆動について

ハーレーダビッドソン・ベルトミッションの回転を後輪に伝える二次駆動は、ビングツインでは車体左サイド、スポーツスターでは右サイドに配置されています。こちらの方もプライマリーと同様、スタージスで初めてベルトドライブが採用された以外はチェーンでしたが、現在ではすべてのモデルがベルト化されました。チェーンに対するベルトのメリットというのは、何よりメンテナンスの必要性が少ないことです。油を差す必要はありませんし、伸びも少なく耐久性もチェーンに勝ります。またノイズが少なく、若干の伸縮性があるためダンピング効果(クッション効果)を持つとも言われているようです。

クラッチとミッションの仕組み

クラッチとミッションの仕組みは、非常に複雑な構造となっているため、理解することが困難かもしれませんが、とりあえず動きのアウトラインだけでも理解すればよいと思います。クラッチハウジングはクラッチシェルとクラッチハブ、スチールプレートとフリクションプレートからなっています。クラッチシェルはクランクスプロケットとチェーンでつながり、ハブはミッションのメインシャフトに固定され、スチールプレートはシェルと、フリクションプレートはハブと一緒に回ります。スチールプレートとフリクションプレートは交互に5枚から8枚ずつセットされ(エンジンの年式によって枚数は異なります)、クラッチを切っている時にはそれぞれがバラバラに離れていて、クラッチを切るとスプリングで押し付けられてぴったりと密着する仕組みです。つまりエンジンがかかってクラッチを切っている状態ではシェルとスチールプレートは回転していますが、フリクションプレートとハブは制止しており、クラッチをつなぐことによってスチールプレートとフリクションプレートがくっつくためにハブがシェルとともに回るというわけです。

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